Twitter のアカウントを分離しました


TL; DR

  • 完全に個人用の趣味やどうでもいいことを呟くアカウントと、ソフトウェアエンジニアとして情報収集や意見交換などに利用するアカウントを分離することにしました。
  • 旧アカウントをフォローしている方のうち、私の趣味について特に興味がなければフォローを外してください。
  • アカウントを分離した理由は、
    • 個人の発言、意見と考えていても1つのツイートだけで勝手に判断され組織のツイートや誹謗中傷と勘違いされる件があったため
    • これで何かあっても困るため
    • 自身の防衛のため
  • 基本的にこれ以降、組織に所属していることをほのめかすような対外発表はしない予定です。(すでに決まっているもの、仕事として成果を発表する必要があるものを除きます)

概要

もともと、高校生くらいのときに作成したTwitterアカウントを7年間にわたって運用してきました。社会人になり相変わらず自分の趣味についてツイートしたり、「雨降ってきた」「腹減った」などの極めてどうでもいいツイートをはじめ、運良く発表の機会をいただき所属組織の名前を掲げて発表したことなどもツイートしていました。このように長年付き合いのある方から、イベントなどでお会いした方など様々なジャンルの方にフォローされ、また私がフォローしていました。

さて、本日夕方、急に人事に呼び出され、Slackにて会話を行いました。内容は端的にいうと、とある企業のアプリケーションについて、同様な業態をしているエンジニアがdisっているのはいかがなものか? と外部の方から通報があったのでどういう腹づもりでツイートをしたのか教えてくれ、というものでした。私はTwitterに所属組織について名前は直接書いてありませんし、どんなことをしているのかもぱっとはわからないようにしているつもりでしたが、数ヶ月前に登壇した資料をTwitterのトップにピン留めしていることを失念しておりこれからツイート元のアカウントとツイートした人間 (= 私) と紐づけたようです。たしかにツイートは少し語気が強めでありそれだけを切り取れば中傷している、と言われてもおかしくないような内容でした。とはいえ、1ユーザーとしてであればただただその不満をツイートとして吐き出した戯言にすぎないような内容でもあります。本件に関しては完全に個人的な意見であり所属組織の意見ではありませんが、先ほど述べたとおり所属組織が割れている以上、その組織の意見だ、と捉えられてもおかしくないのかもしれません。(過去にはコロナめぐる投稿で店の業務を母貝したか メルカリ社員の男を逮捕 のようなメルカリ社が悪いことをしたわけではないのにもかかわらず、メルカリ社の名前がメディアに 悪意をもって 書かれることなどもありました) そこで今回は人事と協議し、当該ツイートは削除する ということで対応を行いました。また、このツイートは人事内でも共有されているらしく (ちなみに共有されている人々について聞いたところ、役職名とフルネームを教えてもらいました) 個人的なツイートと仕事に近い内容のツイートのすべてが見られている、ということもわかりました。(公開アカウントなので当たり前なのだが) また、ソフトウェアエンジニアという立場上、ツイッターでの情報収集や繋がりは大きなものがあります。(人によってはそうでもないかもしれませんが) そこで今回はある意味完全にソフトウェアエンジニアと繋がるためのアカウントと本当に組織とは関係ないツイートしかしないアカウント (鍵垢) にわけることといたしました。

本日より、公開用のアカウントとして @ryosan470 を稼働いたします。ソフトウェアエンジニアのみなさまをはじめ、是非フォローしていただければ幸いです。

原因と対策

  • 所属組織の競合他社とも取れるアプリケーションへ中傷とも取られる発言を個人のツイッターで行ったこと

    まずはじめに弁明をいたしますと、今回指摘された発言そのものは中傷ではない、と私は考えています。ただただそのアプリケーションの長年のファンとして残念でありもう利用することはないかな、といった不満を述べただけに過ぎません。これが完全に1個人であればただの不満がインターネットの海に放流されただけでそれ以上何かが起こることもないと思います。また同様にエンジニアだから問題になる、といった発言の種でもありませんし、人格否定や人種差別といった明らかに社会的に問題のあるような中傷発言でもないと考えています。とはいえ、似たような業界で働いているということがバレるとただの不満が中傷と捉えかねられないという事象に今回は遭遇いたしました。もちろんこのまま無視を決め込むこともできたのですが (そもそも炎上すらしていないので) 自衛のために削除しました。自衛というのは、先述したとおりすでにツイッターにおいて、「所属組織の意見とは関係ありません。発言は全て個人のものです」と記載していたとしても逮捕される事例がすでにあったことから、確率はかなり低いですが組織の問題と捉えかねられないと判断したものによります。

  • ツイッターそのものの1ツイートだけを切り取られて意見と思われてしまうこと

    ツイッター限らずの問題で昨今メディアが発言を切り取り当人の意図とは異なる形で報道をする、というのが多くなってきています。ツイッターも同様でただの勘違いツイートなどが炎上しかねない状況です。このような事態から自身を守る手立てとして手っ取り早いのはツイッターをやめることでしょう。とはいえなかなか抜け出せずここまできてしまいました。こうなるともう気心のしれた友人たちと閉域網でコミュニケーションするしかありません。しかし、残念ながらいろいろなクラスターの人々がまとまって存在するインターフェースが案外ツイッター以外に存在せず、なんとかつながりを保つためにはツイッターを利用し続ける必要が昨今はありそうだ、ということがわかりました。そこでTwitterは引き続き利用することとし、私の残念な言葉遣いを許容してくれる、または意図を汲んでくれる自由な閉域網と本当に公開してもいい、ある種自身で検閲したアカウントの2つに大別することといたしました。

  • 複数アカウント運用が面倒くさすぎてアカウントを分けていなかったこと

    もともと、趣味の話やら仕事 (にちかい) 話やらをごちゃまぜにツイートをしていたため、訳わからん話をしている謎のアカウントになりさがっているなぁという認識がありました。とはいえ、あくまですべて一個人のどうでもいいことを適当に呟いているアカウントなので特に何も問題は起こらないだろうと考えていました。ときおり、訳のわからない人材会社からのDM (しかも結構個人情報を載せてくる) や、社内Slack上に晒されるといった個人的には嫌だな、と感じた際は一時的に鍵をかけるなどをしていましたがいよいよその面倒くささを受け入れる必要がでてきました。もちろん根本的な問題点として公開/非公開アカウントのどちらにおいても、言動には十分気をつける必要がありますが分離することで少なくとも自分の中では整理がつく、と考えています。また、分離をすることで引き続き所属組織関係なく自由で闊達な意見の表明ができると信じています。

  • 所属組織名を背負った登壇をはじめとする対外発表の自粛

    本件の影響をふまえて、所属組織名の名前を掲げて対外発表を行うことを自粛することとします。(ただし本件の発生前にすでに実施予定のものや職務上必要である場合を除きます) これは1度でも実施し、ツイッターと紐づけられることで自身の発言の影響力が個人の際と大きく変化することを思い知らされたためです。

影響範囲

趣味用アカウントは現時点まで私のアカウントをフォローされている方を除き、閲覧できなくなりました。また、知り合いのエンジニアをはじめ業界関係者の方々にはフォローをお送りしております。よろしければ、フォローを受け入れていただければ幸いです。

おわりに

今回は体裁をインシデントレポートっぽくしてみましたw 読みづらかったらすいません。こういうこともあるんだなと片隅においていただければ幸いです。 そしてアカウント分離しなくても何も言われない人たち、さすがです。現場からは以上です。